子どものころの砂遊びのように、内側が青く塗ってある砂箱の中で、砂を触ったりミニチュアを置いて自分を表現し、心の元気を取り戻す箱庭。現在、医療機関や教育現場、カウンセリングルームなどで広く活用されています。箱庭用具「メルコム」は、この箱庭で使われる専門の用具です。
箱庭は、砂やミニチュアを使いながら、自分の内面を表現していきます。その表現を受け止め、共有する、大切な存在が「見守り役」です。制作者は見守り役に静かに見守られながら、安心な空間で作品を作ります。また、作品が出来上がった後、その作品を通して見守り役と対話をすることで、作品と自分自身、そして自分を取り巻く環境をつなげていきます。その振り返りの時間は、作品を作ることと同様、制作者にとって貴重な時間となります。
自分自身を表現するには様々な方法がありますが、砂箱の中にミニチュアを置いて、風景を作っていく箱庭には上手い下手がなく、大人から子どもまで、気負わず内面を表現できるといえるでしょう。